F1とインディカーは何が違う?スピードやエンジンの違いを解説

F1とインディカーは何が違う?スピードやエンジンの違いを解説

当サイトで紹介している「F1」や「インディ」に関する作品。どちらも同じモータースポーツです。しかし、2つには「マシン性能」という大きな違いが存在します。そこで本記事では、F1とインディカーの違いについて、どちらが速いのか、エンジンがどう違うのかといった点を紐解いていきたいと思います。 F1とインディカーの主な違い まずは、F1とインディカーの主な違いについて簡単に解説していきます。 1つ1つを細かく解説していくとキリがないので、下記のようにザックリとまとめてみました。 項目:F1/インディカー 運営団体:国際自動車連盟(FIA)/インディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS) 創設:1950年/1996年(CARTからの独立、独立前を含めるとF1よりも長い歴史がある) 世界3大レース:モナコGP(距離260km)/インディ500(約800km) 基本となるコース走行方向:時計回り/反時計回り 主な開催地:欧州・アジア/北米 スタート方式:スタンディングスタート/ローリングスタート 主な参加チーム:自動車メーカー/プロレーシングチーム F1とインディカーの違いとして有名な「走行方向」ですが、実は近年はF1で反時計回りのコースが増えている事から、差がなくなってきています。また、スタート方式や参加チームの傾向に大きな違いがあるようです。どちらもフォーミラーカーの分野で世界的に人気のある事に違いはありません。 日本人ドライバー・レーサーはF1の方が活躍している人数が多くなっていますが、佐藤琢磨選手に関しては、F1で日本人最高順位を獲得し、インディカーで優勝するといった快挙を成し遂げています。 F1とインディカーはどっちが速い? モータースポーツを観戦する際に、よく議論となるのが「速さ」ですよね。F1とインディカーはどちらも世界最高峰のレースです。それぞれのファンが最速について盛り上げる事も珍しくありません。 「最高速」といった点だけを見れば「インディカー」に軍配が上がります。2022年のインディ500で、スコット・ディクソンが234mphでポールポジションを獲得しています。一方、F1は2016年にメキシコシティの高地にあるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでスリップストリームを活用して231mphを達成したという記録が残っています。スリップストリームを使用していない通常時では205mphがF1の最高速となります。 F1とインディカーではレースに対する考え方や重視するセッティングが異なるので一概にどちらが速いとは言い切る事ができません。ですが、過去にF1とインディカーはサーキット・オブ・ジ・アメリカズというコースでそれぞれがレースを開催した事があります。その際の平均速度はF1「133mph」、インディカー「115mph」だったようです。レース中の速さではF1に軍配が上がるという結果になりました。 F1とインディカーのエンジンの違いは? 現在、F1には「メルセデス」「フェラーリ」「ルノー」「ホンダ」という4社のエンジンメーカーが存在します。一方、インディカーは「シボレー」と「ホンダ」の2社がエンジンを提供しています。 インディカーは2.2リッターV6ツインターボ仕様のエンジンで550馬力から700馬力となっています。F1は全てのメーカーが1000馬力以上を達成している事から、エンジンパワーはインディカーよりもF1の方が優れていると言えるでしょう。 ですが、レースの走行距離が違ったり、F1はエンジンの使用制限があったりと、全く同じ条件でレースをする事ができません。エンジンの最大出力といった面だけで比較するとF1の方が上だという点に注意しましょう。 まとめ 本記事では、F1とインディカーの違いをザックリと解説しました。もちろん、もっと専門的で細かな違いが数多く存在します。 世界最高峰のレースに優劣を付けるのではなく、それぞれにしかない魅力や楽しみ方を探してモータースポーツをより楽しんでみてはいかがでしょうか?